ツツジとサツキ ― 2009/04/30

子どもの頃、ツツジには早咲きと遅咲きがあると考えていた。それが盆栽の話を耳にし始めた頃から、もうひとつサツキと呼ばれるツツジに似た品種もあるらしいと考えるようになった。その頃、家族で訪れた観光地にたまたまアゼリア苑と呼ばれる場所があって、そこに咲いていた花もやはりツツジの仲間らしいことは花の形からすぐに理解した。しかし似て非なるものとはこのことかと思うくらいアゼリアには何か生理的な違和感のようなものを覚えた。
いま日本古来のツツジにも西洋化してアゼリアに近いイメージを持つものが増えつつあるように感じられてならない。何でも交わったり同化すればよいというものでもないし、優性種に交わって大柄になったり大味になってはせっかくの大和撫子が泣こうというものである。固有種は固有種として維持し、外来種から守って欲しいと願わずにはいられない。
さてサツキだが、これは言わば遅咲きのツツジのことであり、サツキツツジと呼ばれるツツジの一品種に過ぎないとのことである。サツキより一足早く主に4月に咲くミツバツツジとかミヤマキリシマとかゴヨウツツジなど数え切れないほどある品種の総称がツツジなのである。その点ではすでに述べた桜と似ている気がする。季語は春になる。
サツキツツジは開花時期に因む呼称と考えてまず間違いない。盆栽として人気が出たり、俳人たちに初夏の季語として採り上げられたりしているうちに、いつしか仲間のツツジと分かれ一人歩きを始めたようだ。五月も連休が過ぎ中旬に入ると、本格的なサツキの季節を迎える。ちょうどホトトギスが鳴き始める頃でもあり、これを杜鵑花と書いて言外にそうした音感的な風景をも盛り込んだ欲ばりな句も見られる。
まだサツキの時期ではないため手元によい写真がなく、上掲したのは小さな公園の花壇で目にした昨年の花である。今年のツツジは下記のページにまとめて掲載中。
http://blogs.yahoo.co.jp/mst_tamano/717614.html
いま日本古来のツツジにも西洋化してアゼリアに近いイメージを持つものが増えつつあるように感じられてならない。何でも交わったり同化すればよいというものでもないし、優性種に交わって大柄になったり大味になってはせっかくの大和撫子が泣こうというものである。固有種は固有種として維持し、外来種から守って欲しいと願わずにはいられない。
さてサツキだが、これは言わば遅咲きのツツジのことであり、サツキツツジと呼ばれるツツジの一品種に過ぎないとのことである。サツキより一足早く主に4月に咲くミツバツツジとかミヤマキリシマとかゴヨウツツジなど数え切れないほどある品種の総称がツツジなのである。その点ではすでに述べた桜と似ている気がする。季語は春になる。
サツキツツジは開花時期に因む呼称と考えてまず間違いない。盆栽として人気が出たり、俳人たちに初夏の季語として採り上げられたりしているうちに、いつしか仲間のツツジと分かれ一人歩きを始めたようだ。五月も連休が過ぎ中旬に入ると、本格的なサツキの季節を迎える。ちょうどホトトギスが鳴き始める頃でもあり、これを杜鵑花と書いて言外にそうした音感的な風景をも盛り込んだ欲ばりな句も見られる。
まだサツキの時期ではないため手元によい写真がなく、上掲したのは小さな公園の花壇で目にした昨年の花である。今年のツツジは下記のページにまとめて掲載中。
http://blogs.yahoo.co.jp/mst_tamano/717614.html
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。