■上調子--新釈国語2009/07/23

 この言葉が耳に「うわっちょうし」と響いたときは、いわゆる御調子者(おちょうしもの)の言動などを評したもので全てに落ち着きがなく上滑りで軽々しいさまをいい、困ったものだという意味合いを言外に含んでいる。また「うわちょうし」と響いたときは株式や為替などの相場が上昇傾向にあることを指し、言外に喜びが含まれている。さらに「うわぢょうし」と響いたときは常磐津、清元、新内、長唄などの邦楽用語であり、多数の三味線を使ってする演奏において高音域の旋律だけを担当する三味線をいう。文字にすれば同じでも、その意味合いが政界と経済界とでは大きく異なるので注意が必要である。

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