○小型のひまわり2009/09/11

 ひまわりはメキシコから北の北米大陸が原産とされるキク科の植物である。今日の写真を見ると「なるほど、これはキク科の花に違いない」と感心する。近頃よく見かけるようになった、花の直径が7~8センチの品種である。茎が白っぽいことも特徴であろう。但し丈は決して短くはない。写真のようにかなり高くそびえるものもある。
 メキシコという地名を聞いて思い出すのは、ロサンジェルスで日系のタクシー運転手が嘆いて口にした次の言葉である。「メキシコの人は困るんだよね。ゴミでも何でもそこら中に捨ててしまうんだ。一生懸命説明するんだけど、まるで分かってくれないんだよ。ゴミという観念がまるっきり無いんだろうね。」
 まさか、ひまわりの種子に罪はないと思うが、ひょっとしてこの植物にはそれを一度口にした者にゴミもご馳走も忘れさせるほどの不思議な遺伝子が含まれているのでは、と先年の中国旅行の一こまが思い出されておかしくなった。その運転手は続けた。「日本の人はその点、安心だね。だから僕も親が日本人であることを誇りに思うよ。」

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