○芒・すすき--晩秋2009/11/22


 穂を出したススキが風になびく様を見て列島の先人達は秋の訪れを感じた。現代の人々は何に目にしたとき秋を感じるのだろうか。エコだ何だといいながら一年中エアコンを効かせ、年がら年中風邪を引き、四六時中マスクをして歩いている。これが不思議でなくて何が不思議かと思う。


 確かにススキがなびく様にも秋の風情はある。だがそれ以上に、ススキの穂や葉を照らす日射しにこそ秋の訪れの秘密があると思う。長いことカメラのファインダーを覗いてきて、そんな実感を持っている。なぜなら秋が近づくと真上からの日射しは無くなり、専ら斜めに差し込む陽光だけが撮影の頼りとなる。しかもその時間は短く、決して待ってはくれない。この光による効果こそが秋という季節感の演出者であろう。

  我が庵も芒がくれとなりにける 虚子

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