○時鳥草(2)--晩秋2009/11/25

 時鳥草を見ていると、その斑模様が実に様々であることに気づく。加えて花びらの形も一様ではないから楽しめる。もう十年かもっと前のことになるが、植えたわけでもないのに庭の隅に小さな時鳥草が飛んできて芽を出し居着くようになった。葉の形からすぐに時鳥草と知り、周りを囲って踏まれないようにした。万が一にも雑草と一緒に引き抜いたりする者がいれば、きつく叱責した。まだ珍しかった頃なので、とにかく大事に育てた。

 ところが、あるとき気づいたら庭中が時鳥草だらけになっていた。それからは流石に誤って引き抜く者がいても叱ることは止め、繁茂する時鳥草をじっくりと眺め、少しは間引くこともするようになった。そしてみな同じと思っていた花にも、実は多くの違いがあることを知るようになった。


 今日の一枚は時鳥草の名に相応しい斑模様といえるのではないだろうか。昨日の写真に見るような赤紫色ではなく、むしろ色味は青紫に近い。斑点のはっきりしている点も昨日のものとは異なっている。背景に写っているのは紫蘭の葉である。(撮影日:11月21日)

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