○元旦の月2010/01/01

 昔、もう半世紀近くも前のことである。大晦日の晩、除夜の鐘が終った頃ではないかと記憶する。その晩も、高台にある住宅地の雲ひとつない空に大きな満月が浮かんでいた。家々の窓にはまだ明かりが灯っていたことを覚えている。

 が、それ以上に鮮明に覚えているのが、ある家の庭先で大きな実を付けていた夏みかんのことである。きっとまだ酸っぱい味にもなっていない、味なしの夏みかんだろうなと思いながらその家の前を通り過ぎた。今でも庭先に下がる夏みかんを目にするたびに、そのときの記憶が蘇ってくるから不思議だ。


 年末に続き、元旦の月の出の写真も掲載した。ミニカメラでは「うさぎの餅つき」風景までは捉えることができない。そのため昨夜と比べて、どの程度に欠け始めたかを確認することができない。見た感じでは、昨夜よりは今日の方が真正の満月に近かった。



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