○白梅日記042010/01/06

 寒に入って2日目、朝は冷え込んで気温も10度を下回ったのではないかと思います。しかし日中はきれいに晴れわたり、風もありません。昨日の浮き浮きした気分が続いています。どの兄姉たちも皆、お尻の辺りがむずむずすると陽気にお喋りしています。本当によい天気です。

  小豆賣小家の梅のつぼみがち 蕪村

 相変わらず眠ったように動かない弟妹もいますが、寝る子は育つと言います。私たちの咲き比べが始まればすぐに目を覚まし、追いかけて来ることでしょう。松の取れるのが先か私たちの一輪が先か、いよいよ楽しみになってきました。


◎レモンの季節2010/01/06

 先日「夏みかん」を夏の季題とすると、庭先に実る姿を詠むのは難しいだろうと書いた。これとは反対に、食べる時期より枝先に実る時節に合っているのがレモンである。歳時記ではレモンを秋に分類している。しかし9月や10月のレモンはまだ青く、食するには少々早すぎる。輸入物なら近年は年中売っているが、国産が出回るのは早くても11月以降だろう。12月に入ると急に増え、年が明けてもそのまま1月2月と出荷が続く。

 花の時期は、国内では他のミカン類と同じく5月が多い。だが木によっては年中、花が咲いているように感じるものもある。8月か9月頃に咲いた白い花がドングリのような実を付け年末、収穫期を迎えた黄色いレモンの隣でピンポン球にも届かない小さな青い実に育っているのを見ることもある。


 レモンを秋の風物に数えるのは日本人がレモンそのものよりも、それが生る風景を珍しく感じるからではないだろうか。写真は12月中旬の、まだ薄緑色をしたレモンの実を撮したものである。