◎季節の言葉 雪晴れ2010/02/02

 雪の後の空が青々と晴れ上がった状態をいう。降り続いた雪が未明には止んで朝から日の光の拝めるような澄みわたっ青空を表現した言葉である。当然、地上には見渡す限り雪が降り積もっている。風は吹かないし、遠目も利く。まさに冬冥利に尽きる景色を楽しむ一日となろう。大雪をもたらした寒冷前線がすっかり通過した後に見られる気象現象でもある。


 雪晴れで思い出すのは江戸後期に活躍した浮世絵師安藤広重の版画である。「東海道五拾三次」の亀山もよく知られる作品だが、板元から見た商品としての値打ちは江戸日本橋の雪晴れ風景の方が遙かに高かったようだ。同じ題材を扱った作品が上記以外に「名所江戸百景」や「東都名所」に含まれている。


  雪晴れの野も山もみな我が世界 まさと

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック