◎季節の言葉 遅日2010/04/11

 俳人はなぜか漢語の使用を躊躇うことがない。よく使う。句を作る人にはそれだけ教養があるということだろうか。今の季節の空を詠むときに使われる養花天などという言葉が理解できるのは、やはり一部の人に限られよう。

 ⇒ http://atsso.asablo.jp/blog/2009/04/01/4218658 春の空・養花天

 その点、遅日は文字こそ易しいが、さて意味となるとどうだろうか。夜の明けるのが日々早くなり、しかも日の暮れるのが日々遅くなって一日をとても長く感じるという意である。和語では遅き日と云い、ほかにも日永(ひなが)、永き日、暮れかぬる、暮れ遅しなどの云い方もされる。こちらの方がよほど分かりやすく、かつ親しみやすい表現だと思う。


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