夏から秋へ--秋の蝶2012/09/06

 単に「蝶」と言えば菜の花畑を群れ飛ぶモンシロチョウなど春の蝶のイメージが強い。そこで他の季節に見かけた蝶にはそれぞれ夏・秋・冬を冠して区別する。


 写真の蝶は小型の割りに胴が太いため時に蛾と勘違いもされるが、立派に蝶の仲間である。イチモンジセセリと呼ばれ、日本全国どこでも普通に見かける。但し幼虫はイネを食べる害虫だから歓迎はできない。

 写真を拡大すると、前ばねにある大小合わせて8個の白斑の環状に並ぶ様子が確認できる。因みに後ばねの白斑は4個であり、こちらは一列に並ぶ。これが「一文字」の所以だろう。

 蝶が載る花は秋の季題にもされる芙蓉である。八月も終りが近づくと早朝に咲き出し、妙に艶めかしい雰囲気を漂わせて辺りを圧倒するが、夕方には敢えなく萎れてしまう。華麗だが、ちょっと寂しくもなる一日花である。

  花心まで にじり寄らんか 秋の蝶  まさと

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