■見切り発車--新釈国語2009/08/03

 ある施策についての議論や検討が未だ十分とは言えない段階・状態にある中で結論だけを急ぎ、実行に踏み切ること。元は終戦後の混乱期や高度成長期の通勤時によく見られた風景で、一部の乗客を駅のホームに残したまま満員の列車や電車を発車させることをいった。見切るの原義は全体をくまなく見ることだが転じて、全体をくまなく見たかどうかを問う前に見込みがないと諦めること、全体をよく見ることなく形勢の判断をすること、特に形勢不利の判断を下すことを指すようになった。まず結論ありきのお役所仕事や官庁の各種審議会などによく見られる現象・手法である。なおデフレ傾向が続く中で、小売り店が形勢不利の判断を早めてリスクの軽減に努めようとする販売手法は見切り販売と呼ばれ、見切り品はそうした際に価格引き下げの対象となる商品をいう。

 ⇒http://atsso.asablo.jp/blog/2009/07/19/ 見切り販売

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