○秋の空--秋色2009/09/27

 秋の色と書いて「シュウショク」と読む。万葉の時代、「いろ」とは色味(いろみ)や人の表情を指す言葉であった。それが時代とともに拡がり、徐々にこれらと似たようなもの・様子を示す言葉として使われるようになる。秋色は秋の色といった狭い意味ではなく、今では秋の気配や秋の深まり具合さらに秋の景色なども含む広い意味に使われている。果たして今年は、どんな秋色に出会えるか。1回目は空に浮かんだ雲の話である。

 写真の撮影日は9月24日。朝7時過ぎに家を出て空を見上げると、いつもとは違う雲が空一面に浮かんでいた。入道雲と鉄床(かなとこ)雲と鱗(うろこ)雲くらいしか知識はないが、これは鱗雲でよいだろうか。通常の雲よりだいぶ高いところにあるように感じる。これも秋の訪れを感じさせる現象のひとつではないだろうか。

  雲のみか秋天遠きものばかり 斎藤空華

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