露草は至る所に咲いているが丈が短く花びらも小さいため、見る目を持たない人には終生気づくことのない花かも知れぬ。他の多くの草々に混じって咲くこともあれば、そうした草の群れから横に茎を伸ばし、地を這い根を出しながら咲くこともある。
花は一日で終わる。小さいが実に目の覚めるような鮮やかな青い色をしていて、青花や藍花の呼称もある。この花で染めた青は露草色とも呼ばれる。二弁の花の前には写真に見るように雄蘂が長く突き出ていて、付け根にある雌蘂との対比で何とも微笑ましい表情を見せることがある。(つづく)
露草は私の花 髪にさす 岡本 眸
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。