○秋の彼岸に咲くサクラ2009/09/21

 今年も1週間ほど前から咲き始めて見頃を迎えた。サクラがお彼岸の頃に咲くと言えば誰しも桜前線や気象庁が発表する「さくらの開花予想」などを思い浮かべるだろう。だがあれは春のお彼岸頃の話であって、まだ残暑の残る季節の話ではない。
 十月桜とか冬桜もそれなりに珍しいと思うが、気温が時に30度近くにまで上昇する秋の彼岸前に咲き始めるサクラを何と呼ぶのか寡聞にして知らない。開花の条件は例えば「最低気温が20度を下回る日が続くようになると」というようなことかも知れぬが、とにかくこれまで不思議とは思っても木の大きさもさほどでなく、本数も限られていたから大して気にも留めなかった。花の数も侘びしいほどのちらりほらりといった咲きっぷりであった。
 しかし今年は明らかに違う。かなり本格的に咲くようになった。澄みきった青空に白い小さな花びらを点々と散りばめて咲く。昨年までのような侘びしさを感じることはもうない。蕾の中には紅色を含むものも多少はあるが総じて白が勝り、写真で見るごとく大変清純な花びらである。

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