◎白梅姉弟その後2010/01/24

 先週20日に終了した白梅日記の後日談をお伝えしましょう。春の陽気に浮かれ出した寒梅姉弟ではありますがメジロ君の話によると、やはり相当な大騒ぎをした様子です。「あの後いきなり浮かれ出してさ、細い枝の上でひしめき合って次々に花を開くものだから、押しくらまんじゅうでも始めたのかと思っちゃった」と、話してくれました。

   ⇒http://atsso.asablo.jp/blog/2010/01/18/4821267 白梅日記14

 それからもうひとつ、老主人宅では昨日昼に縁側で花見の宴が催されました。集まった老人連は最初のうちこそ硝子戸の外に咲く白梅に目をやっていましたが、そのうちに手拍子が始まるともう外を眺める者はいなくなりました。硝子戸を挟んで内も外も大変賑やかな一日でした。


 それと、例のコシノカンバイの謎が解けました。縁側に置かれた文机の上に一升瓶が載っていて、その瓶には梅の花の描かれた黄色の紙が貼ってありました。どうやらそこに描かれた古木の梅をコシノカンバイと呼んでいるふうでした。確かに梅の絵が記され、真ん中に白い花びらのような大きな輪があって、墨で認(したた)めた「越乃寒梅」という大きな文字が見えました。

 面白いのは瓶の水が減るにつれ、老主人も友人連も段々顔に赤味が増してゆくことです。そして益々陽気になってゆきました。これを見たメジロ君は早速「寒紅梅さんに、この発見を知らせなくっちゃ」と張り切っていました。

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