月曜日の保育園(4)2009/04/23

 子どもと一緒に散歩するときは、なるべく子どもの背の高さに目線を下げて、その位置で住まいの周りを眺めるとよいでしょう。それが子どもの網膜に映し出される町の風景です。きっといろいろな発見があることでしょう。道の上にも、道の脇にも、路地の隅にも、よその家の庭先にも、植え込みにも、多くの新しい生命が春の息吹を感じさせてくれます。小さな虫たちが活動していたり、草花が芽を出したり、豆粒のような可憐な花が咲いています。子どもはそれを目敏く見つけ、楽しんでいます。
 子どもが成長して3歳ぐらいになったら肩車をしてあげるのもよいでしょう。大人には首が痛くなる結構きつい労働かも知れませんが、大人の目線で見る高みの世界は子どもにとっては驚くことばかりです。大人が両足をしっかり支えることで親子のきずなをさらに深める効果もあります。但し無理強いは止めましょう。そんなときは抱き上げて、親の腕の中で大人の目線に近づけてあげます。
 こうして自然の移り変わりを家族揃って楽しむことができれば、他の人には真似の出来ない、その家族だけの充実した一日となるはずです。その日、ついさっき一緒に体験したこと・見聞したことを子どもと話し合ったり、思い出して楽しむことができます。共通の話題をもつことで夫婦の会話も弾みます。自然に「またパパと行こうね」とか「また一緒に行こうね」といった言葉が出てくるでしょう。それを子どもは、にっこりと笑顔で受け止めてくれるはずです。それで十分ではないでしょうか。そういう時間を幼い子どもは求めているのです。

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