五月の風(4) ― 2009/05/06

今回はトドマツの芽吹きをお届けします。25年ほど前に、さる園芸店からエゾマツの種として贈られたものが何本も鉢の中で芽を出しました。盆栽として育てているうちの1本です。本家の芽吹きにはまだお目にかかっていませんが、我が家では毎年大型連休頃に枝の先に可愛い卵形の芽吹きを見ることができます。柔らかな緑の小さな卵の殻が開くように針葉が拡がり、少しずつ周りの古い葉の緑に同化してゆきます。
トドマツの名の由来、なぜ漢字で書くとき木偏に段という字(つまり椴)を宛てるのかなどについては北海道渡島(おしま)支庁の次のページに本家の解説があります。
http://www.oshima.pref.hokkaido.lg.jp/ds/tmc/kakari/ki/todomatu.htm
トドマツの名の由来、なぜ漢字で書くとき木偏に段という字(つまり椴)を宛てるのかなどについては北海道渡島(おしま)支庁の次のページに本家の解説があります。
http://www.oshima.pref.hokkaido.lg.jp/ds/tmc/kakari/ki/todomatu.htm
連休疲れ ― 2009/05/06
今年の大型連休も一部の業種における例外を除いて今日で最終日を迎える。まだ休みの続く人たちも長期休暇の背景に生産調整やワークシェアリングのあることを思えば胸中は複雑だろう。連休を国家資格取得のための猛勉強に充てた人もいると聞く時勢である。遊び疲れて帰った人、久し振りの猛勉強で疲れた人など今日は「疲れ」の話題を取り上げたい。
遊び疲れや勉強疲れの他に、辞書にはどんな「疲れ」が載っているだろうか。手元の「大辞林」で調べてみると、「気疲れ」「旅疲れ」「寝疲れ」「花疲れ」「人疲れ」「湯疲れ」の6つがあり、期待した「遊び疲れ」や「勉強疲れ」はなかった。辞書一筋の編者にとって遊びなどというものはきっと無用無縁の世界に違いない。多分、想像が及ばないのだろう。一方、勉強なしの辞書づくりなど夢にもできることではない。勉強はあまりに当然すぎて「これによって疲れを感じるなど全くの意想外」と言われそうだ。
しかし掲載された「疲れ」はどれも大型連休によって感じる日本人の疲れと縁が深い。「気疲れ」は配偶者の実家に里帰りして感じる一方の側の疲れであり、「旅疲れ」は通行料金一律1,000円の魅力に惹かれて遠方まで長距離ドライブに出かけた人や海外旅行から帰国して空港などでの検疫に長時間付き合わされた人が感じる疲れである。北の大地に桜を追い求めて「花疲れ」になった人、温泉場のハシゴで「湯疲れ」になった人もいることだろう。近場の買い物で済ませるつもりがつい欲を出して人気のアウトレットへ出かけた人、せがまれて人気の遊園地へ子ども連れで出かけた人には「人疲れ」が多そうだ。
これに対し、休暇はあっても行く宛てなし、誘ってくれる相手なし、外出資金なしの三拍子揃った独り者がいま感じているのは「寝疲れ」だろう。最も古典的な疲れではあるが、なるべく夏休み前にそのうちの一拍子だけでも解消しておきたいものだ。
遊び疲れや勉強疲れの他に、辞書にはどんな「疲れ」が載っているだろうか。手元の「大辞林」で調べてみると、「気疲れ」「旅疲れ」「寝疲れ」「花疲れ」「人疲れ」「湯疲れ」の6つがあり、期待した「遊び疲れ」や「勉強疲れ」はなかった。辞書一筋の編者にとって遊びなどというものはきっと無用無縁の世界に違いない。多分、想像が及ばないのだろう。一方、勉強なしの辞書づくりなど夢にもできることではない。勉強はあまりに当然すぎて「これによって疲れを感じるなど全くの意想外」と言われそうだ。
しかし掲載された「疲れ」はどれも大型連休によって感じる日本人の疲れと縁が深い。「気疲れ」は配偶者の実家に里帰りして感じる一方の側の疲れであり、「旅疲れ」は通行料金一律1,000円の魅力に惹かれて遠方まで長距離ドライブに出かけた人や海外旅行から帰国して空港などでの検疫に長時間付き合わされた人が感じる疲れである。北の大地に桜を追い求めて「花疲れ」になった人、温泉場のハシゴで「湯疲れ」になった人もいることだろう。近場の買い物で済ませるつもりがつい欲を出して人気のアウトレットへ出かけた人、せがまれて人気の遊園地へ子ども連れで出かけた人には「人疲れ」が多そうだ。
これに対し、休暇はあっても行く宛てなし、誘ってくれる相手なし、外出資金なしの三拍子揃った独り者がいま感じているのは「寝疲れ」だろう。最も古典的な疲れではあるが、なるべく夏休み前にそのうちの一拍子だけでも解消しておきたいものだ。
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