■仏の光より金の光--新釈国語2009/07/19

 漢方薬のような穏やかな効き目のあるものよりも人は、すぐに効き目のあるものや現実的な利益を求めがちであることをたとえた言葉。仏は苦しむ人々に慈悲の心で接し安らぎの時を与えてくれるが、それですぐに何かが出来たり始まるわけではない。一方、金(かね)には即物的な力があり物が買え、借金が返せる。人間の心は弱いため、長期的な視点に立った判断が必要と分かってはいても目の前に札束を見せられると、つい現金の方に手を伸ばしてしまうことを表している。政治は「予算のばらまきが至上」と信じて止まない政治家の教典に特筆された言葉でもある。

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