○蛇苺--盛夏2009/07/26

 食べられるとか食べることができるは「食べても害がない」という程度の意味であって、それが美味いか不味いかなど味に関わることには一切触れていない。この蛇苺もそういう類の食べられる植物である。未だ口にしたことはないし、親からは食べるなと教えられてきた。これが食べられることを知ったのは社会に出てから買い求めた図鑑の記述による。実際に食べたことのある人に出会ったのは、それからさらに数年後であった。
 今でも春の花はなかなか可憐だと思うが夏の実はお世辞にも綺麗だとも口にしたいとも思わない。先入観がそうさせるのかも知れないが、どこかに嫌いな蛇に通じる不気味なものを感じてしまう。という話をしたら、これを食べたという人は笑っていた。だが決して嬉しそうではなかった。

 水くらく石なくる也蛇いちご 驢上

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