◆空徳利を振ってみる 政治の内実2010/02/11

 そのため今や自民党は、なす事の全てが新政権党攻撃の手段と化してしまった。元々が怪しかった主義風の主張などをかなぐり捨てるのはよしとして、自分たちが撒いた政権党時代の愚策の種の後始末にまで文句を付けている。何でもかんでも攻撃の材料にして騒ぎ立て、やれ内閣総辞職だの衆議院解散だのと、その意味も考えずに勇ましいことを並べ立てている。その姿はリングサイドの興奮した観客にも似て愚かしいが、当人たちがその愚に気づくことはない。敵失の甘い牡丹餅に引きずられるように後ろ向きの政治屋家業から抜け出せなくなっている。


 疑惑だ何だと攻撃する材料はマスコミが準備してくれるし、揚げ足を取るのも相手を難じるのもただただ相手の失策や思慮不足や不注意を推測と憶測で練って並べ立てるだけだから評論家と差がない。大して頭を使わなくても十分に仕事をした気になれる。言い放しの気楽さと相手を困惑させる快感に酔いしれて一日が終る。そんな輩の溜まり場所が東京は千代田区永田町の自民党本部である。何だか鶴のマークの飛行機会社と似ていないだろうか。失速の日が近づいている。(つづく)

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