夏から秋へ--稲穂2012/09/21

 早くも「新米をいただきました」という便りがラジオから流れる季節になった。今日は秋分の日である。今年も豊作だが、我が家に新米が届くのはもう少し先になる。そこで新米の句はお預けにして、間もなく刈り取られ稲架(はざ・はぞ)で十分に干された後に脱穀され、そして精米されて我が家にも届くであろう新米候補たちの今の様子をお目にかける。


  稲垂りぬ 幾千万も 露を抱き  小野房子

 野菜もそうだが温暖な場所で何事もなくすくすくと育ったものより朝晩の冷気と日中の暑熱に鍛えられて育った、やや高地の米の方が単純な旨味だけに終わらない深い味わいがある。次の写真の左側は朝露に濡れた粳(うるち)米の稲穂、右側は夕陽に照らされた糯(もち)米の稲穂である。普通に釜で炊いてそのまま食べるのが粳、蒸して杵で搗いて餅にするのが糯である。


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