☆熟語を読む 収斂2010/02/16

【かな】 しゅうれん
【語義】 多岐にわたる議論がひとつの方向や結論に向かってまとまりつつあること。または、そうした方向でまとまること。
【解説】 収(シウ)は漢音だが、斂(レン)は呉音。いずれもおさめる・あつめるの意があり、収斂は収穫や徴税のほか収縮の意に用いられることもある。また専門用語として医薬、数学、物理の分野でも使われている。
【用例】 米国を含む世界の急速な国際財務報告基準(IFRS)への収斂を受け、2008年にはIFRSの採用に向けた議論が金融庁企業会計審議会で開始された。(日本公認会計士協会報告)

○紅梅づくし2010/02/16

 寒紅梅の紅色が寒中の切れるような青い空に映えたのは先月のこと。立春を過ぎてからというもの、二月の空ははっきりしない曇天が続いている。天気図を見ると、青い空など列島のどこに行っても拝めそうにないことが分かる。そんな中でレンズに収めた今月の紅梅たちの一部をご紹介しよう。

  紅梅の咲きしづまりてみゆるかな 蛇笏

  紅梅に薄紅梅の色重ね 虚子

   うつろひて薄紅梅はややみだら 大橋越央子

  紅梅や見ぬ恋つくる玉すだれ 芭蕉