○待ちに待った青空そして夕焼け2010/02/18

初冬から彼岸過ぎまでの四ヶ月余りをたった一日で体験したような、そんなめまぐるしく空模様の変わる一日だった。

 まず目を覚ました時、窓の外には雪が舞っていた。ところが、もう一眠りして目を覚ますと、一体どれくらい降ったのかも分からないほどに溶けてしまっていた。あの雪はもしかしたら夢の中だったのではと思うほどだった。


 夕方、散歩に出た。待ちに待った青空が広がっていた。いつもの寺に着いて見上げると、上空を飛行機が通過して行った。やっぱり青空はいい。


 いつものように石段を登り、庫裏、本堂、阿弥陀堂、釈迦堂と境内を順々に一巡りした。山の中腹まで来た時、峯の枯れ木に止まっている大きな鷹の姿を見つけた。日はだいぶ西の空に傾いていた。


 坂を下って庫裏の前に戻ると、ちょうど松の木の向こうに夕日が沈みかけていた。急いでシャッターに収め、境内を後にした。

  らちもなき春ゆふぐれの古刹出づ 下村槐太


 家路につくためもう一度山道を登ると、西の空に沈みかけた夕日の残光が厚い雲の向こうからさかんに「さようなら」と手を振っていた。明日の空模様が気になる。週末は気のあった友だちと久しぶりのハイキングを予定している。晴れて暖かくなるよう祈って、家路を急いだ。


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