■リーク--新釈カタカナ語2010/02/05

 特定の関係者以外は知りうるはずのない秘密や情報を、ある意図の下に第三者に漏らすこと。英語 leak を片仮名で表記した言葉。秘密や情報の中身は国家機密、企業秘密、捜査情報、個人のプライバシーに関わるものなど様々だが、それらを第三者に漏らしたり公表されるよう仕向けることによって、みずからの利益を図る、みずからの立場を有利に導く、または相手の立場を不利にするなど常に一定の狙いや意図を持って行われるところにこの行為の特徴がある。そのため漏らし方も年々工夫され、巧妙となり、漏らしたことを追及されたり、情報源の特定ができないように努める場合も見られるが、漏らされた秘密や情報の中身を精査すればそれらを知りうる立場の人物の絞り込みは可能になるため、一般にこうした努力には余り意味がないと言える。


 なお政治資金などの問題で政治家の秘書を逮捕して取り調べる場合に、検察は逮捕権の乱用や捜査権の乱用を指摘されないよう必死で被疑者を悪玉に仕立てようとしたり、問題がいかに邪悪なものであるか・不正金額がいかに大きいかといった被疑者側に不利な情報を普及させようと、関連する捜査情報などを故意にマスメディアに漏らして世論を形成しようと画策することが頻繁に試みられるようになった。また捜査手法の一環としてこれらの情報操作を行っているのではないかと指摘される例も近年増えている。


 こうした情報は取材する側の記者にとっては飯の種でもあるため互いの利益を共有する形でそのままニュースとして報道し、結果的に検察側の意図に与(くみ)するメディアも少なくない。いついかなる情報であれ必ずウラを取って報道するのが責任あるメディアの鉄則だが、供述情報と言われるもののウラを取ることは容易でない。そのため近年は「関係者への取材で分かった」とか「といわれる」「のようだ」などの曖昧な表現を使って、とにかく検察側の意図どおりの情報流布に加担するメディアの例が後を絶たない。読者も視聴者もマスメディアに対する監視だけでなく、こうしたメディアがもつ情報流布の機能を巧みに利用しようと考える隠れた存在のあることを忘れてはならない。そうでないと税を使った卑劣な行為を放置したり見逃すことになってしまう。


※知りうるはずのないことが報道されて知れ渡ることの不思議さに気づこう。

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