■愚図--新釈国語2009/06/12

 態度にはきはきしたところが見られず、常に動作や決断に遅れが出ること。そうした傾向にある人をも指す。動詞形「愚図る」は幼い子どもが、だだをこねて大人を困らせること。「愚図つく」は主に天候を表す場合に用いられ、雨が降ったり止んだりといったはっきりしない空模様をいう。また畳語の「愚図愚図」は行動などがのろのろしていること、不平を述べるさま、元の形が崩れた状態などを示すときに使われる。このように愚図はいずれの場合においても否定的な要素を含んだ語であり、使用に際しては注意が必要である。
 また経営者たるものは従業員から、政治家にあっては国民から、ゆめゆめこの2文字を冠せられることのなきよう日頃の動作決断には十分注意を払わなければならない。

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