○富有柿再び--実りの秋2009/10/23

 このところの晴天続きで柿の実の色づきが顕著になってきた。一月前にはあんなにも付いていた柿の葉もすっかり落ちてしまった。先だっての台風の影響もいくらかはあるのかも知れないが、何より大きいのは朝晩の気温の低下だろう。山沿いではそろそろ霜の降りるところもあるはずだ。
 昔はどこの家にも子供がたくさんいたので、今のようにいつまでも柿の実を生らしておくことなど親がどんなに口うるさく止めても無理だった。学校から帰った子供達の空腹を充たすため、いつの間にかもぎ取られ消費されてしまった。中でも甘柿の富有や次郎は実が熟れるまで待つことができず、焦って口の中を渋でいっぱいにしたことも一度や二度ではなかった。西洋の甘い菓子や外国産の果物で育った今の若い人たちには想像もつかないことだろう。

  降る如く柿の実空を埋め尽くし まさと

  ⇒http://atsso.asablo.jp/blog/2009/09/22/ 柿の実(1)

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