伊予柑の謎(1)2009/02/11

 辞書は便利だが知りたいことがいつも載っているわけではない。インターネットも同様である。それにインターネットの場合は何よりも発信者の吟味が欠かせない。公的な機関から発信されたものでなければ、参考にすることさえ危ぶまれる。
 スーパーの果物売場や八百屋の店先に伊予柑を見かける季節になった。有田や三ヶ日など普通のミカンに比べると姿がかなり大きいし、何より果皮の橙色が赤みを帯びて艶があり、見るからに高級な果物といった印象を受ける。値段もそこそこするはずだ。庶民が一度に2つも3つも平気で口にできる値段ではないと思う。そんな高級柑橘の伊予柑だが、このところ人気は下がりっぱなしで消費低迷の憂き身にあるという。
 なぜ人気が落ちたのだろうか。一説に果皮の剥きにくさがあるとも聞くが、果たしてそれだけだろうか。実は伊予柑については以前から気になることがあった。その第一は味に当たり外れが大きいことである。しかも外れかどうかは果皮を剥いて中の房の様子を見ないと判らない。値段が少しやすいと思って買うと決まったように房の先が白くなって味の抜けたものが混じっていて、騙された気分になる。

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