シロツメクサ(五月の風16)2009/05/18

四つ葉探しに時の経つのも忘れて
 まだ高度成長などという言葉を知らなかった頃、世の中にはそこら中に田んぼや畑がありました。小川が流れ、小さな橋が架かっていました。そのどれもが子どもの遊び場でした。シロツメクサはクローバーとも呼ばれます。畑や田んぼの間を通る作業用の小径に群がって生えていました。あまり人が通らない道というか、時々人が通って踏んでくれるような場所に群生していました。
 初夏の頃、学校帰りの楽しみはそうした場所にしゃがみ込んで四つ葉のクローバーを見つけることでした。誰が教えてくれたのか今となっては顔も名前も思い出すことはできませんが、多分2歳か3歳年長のお姉さんだったろうと思います。「見つけるといいことがあるのよ」と聞き、花をたくさん摘んで髪飾りや首輪にする友達が多い中で夢中になって四つ葉探しに時間を費やしたのです。

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