エコのまやかし2009/05/25

露地物はこれから…。
 最近はどこに行ってもエコばやりである。「エコ、エコ」とまるで猫でもそばにいるかと勘違いしそうなほどに囃し立てる。エコを叫ぶ人たちのまやかしは、その程度も魂胆も様々だ。無邪気に叫ぶものから、すべてのエコは商売につながると信じて行動するものまで意識も根の深さもいろいろである。
 一例を挙げよう。一年中、夏も冬も春も秋も食卓にキュウリやトマトを欠かさない紳士や淑女のエコロジスト、イチゴが大好きで盆もクリスマスも正月も年がら年中イチゴを食べるという若者のエコロジスト、これらの人々は皆その主張と行動とが一致しない「えせ」活動家に過ぎない。こんな人々に地球の温暖化が阻止できるはずがない。エコロジストと呼ぶにはあまりにお粗末だ。
 その理由はきわめて素朴かつ単純なものである。嗜好のためか健康のためかは知らぬが、彼らが化石燃料に頼るわがままな生活をしているからだ。季節外れの野菜や果物を食べるために石油を燃やしてビニールハウスを暖め、おのれの食欲だけはしっかりと充たしている。こんな愚かなことを平然と続けながら、口先でエコを叫び、町中でビラを配っている。「呆(あき)れかえる」とでも言うほかない。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック