素人のど自慢2009/02/01

 昨今のインターネットに展開される「雑学」や「蘊蓄」の賑わいぶりを目にすると、63年前に始まった「NHK素人のど自慢放送」が思い浮かぶ。当時、ラジオに自分の声が流れることは多くの庶民の夢であった。「のど自慢」にはいつも大勢の人々が殺到した。放送時間が限られているため審査や予選は避けられないものとなった。
 半世紀後、今度はインターネットが、審査も予選もなしに自分の「意見」を自由に堂々と掲載できるメディアとして登場した。掲載は公表と同義であり、大勢の人々が目にする可能性をもっている。それにモニターはテレビ画面に似ている。画面に映し出される自分の意見を読んで軽い快感を覚える人がいても不思議ではない。

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