天空の水田--田圃のある風景2009/06/08

 天空とは大空のことです。山あいの村では元々空の面積が平地ほどには広くありません。山奥になればなるほど谷は深く空の面積は少なくなります。半分どころか三分の一、いや四分の一もないかも知れません。そんな谷の、都会の近くだったらたちまち住宅地にされそうな高台にも田圃があり稲が植えられています。
 稲作は肥料管理と水の管理が全てです。同じ田圃に同じ品種の稲を植えても、それを誰が耕作し管理するかで収量も味も大きく変わってしまいます。その差の大きさたるや一度経験した者でなければ決して理解はできないだろうと、これは初めて稲作に従事した人の言葉です。いま農業が見直され、農業をしてみたいと考える人が増えているとも聞きます。しかし思うほど米作りは易しい仕事ではありません。病気も有れば害虫もいるし、天候との闘いもあります。山間地では鹿や猪の害もあると聞きます。
 もし本気で米を作りたいと考えるのであれば、まずは配偶者を説得してその地に移り住むことです。そして村の人々と知り合い、信頼を得て米の作り方を教わるとよいでしょう。村の人たちは、あなたが本気だと知ればいくらでも世話を焼いてくれるはずです。その世話に応えるためにも、とことん配偶者と話し合っておくことが大切です。行動を起こすのはそれからでも遅くありません。焦らず慌てず、生活のペースも村のそれに合わせられるよう見直す覚悟が必要です。

■できちゃった--新釈国語2009/06/08

 意図したわけではないのに結果として何かが新たにつくられてしまうこと。または努力や苦労をしたという実感がないままに何かを成し遂げること。近年はもっぱら男女関係について用いられ、二人の間に子供ができることを表す。その結果、男女が日を置かずして結婚を決意することを「できちゃった婚」と呼ぶ。期せずして生まれることになった子どもの将来が夫婦となる二人の仲に掛かっていることは言うまでもない。