■百年に一度--新釈国語2009/06/01

 起こるとしても百年に一度あるかどうかの極めて珍しい希有な現象であると主張したいときに用いる言葉。百年という数字に具体的な根拠はないが、人間の寿命を超える長さとなるため誰も実体験に基づく反論ができないこと、ちょうど1世紀分の年数に合致し区切りもよいことなどから特別な異論もなく盛んに用いられている。世界的な経済不況が予測される場合などにこうした表現を持ち出すことで、現象への備えを欠いた経営責任や政治責任を回避することができるほか、時には同情を誘う効果も期待できる。愛好者には大企業の雇われ経営者やそれらの人々を養護して止まない政権与党などの政治家が多い。

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