○木苺の実(1)--夏便り2009/06/19

 キイチゴを黄苺と考えたのは誤りだった。植物図鑑などにはバラ科の小低木とある。漢字を当てるなら、木本性(もくほんせい)という意味で木苺の方が適している。但し音は同じだから耳で聞いただけでは区別が付かない。黄苺と思い込んだ原因もひとつはここにある。
 実の色は黄色系と赤色系に分かれる。黄色系よりも濃い紅色の方が多そうだ。写真はルビーのような綺麗な色のキイチゴの実である。よく見ると左の隅に、まだ熟す前の黄色っぽい実が写っている。

  木苺や乙女の日焼血の色に  中島斌雄

コメント

_ 空蝉 ― 2009/06/20 02:50

 美味しそう熟した木イチゴ!
これだけ赤くなると触っただけでショロッと手の平に
落ちてきそうです。
 見つけるのが嬉しくって、木苺の茂みを巡った幼い日の
想い出が蘇ってきました。

_ まさと ― 2009/06/20 10:26

ありがとうございます。そのようにして思い出してくださる方が多いことを願っています。
今の子どもたちにも自然とのふれあいによって思い出をつくって欲しいと感じます。
しかし「物はお店で、お金を払って手に入れる」としか考えない方も多そうです。

ところで「ショロッと手の平に落ちて」という表現にはびっくりしました。
光るものを感じます。恐れ入りました。

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