新社会人に贈る言葉092009/04/14

 《友だちは選べ》

 ヒトは群れて暮らす動物です。独りの力で生きてみせるなどと決して考えてはいけません。どんなに仕事が忙しくても時には昔の友だちと会って、お喋りに時間を潰すくらいの余裕をもちたいものです。電話もメールも便利な道具ですが生き物である以上、時には顔を合わせて肉声を交わすことが重要なのです。
 さて問題は職場の同僚とどう突き合うかです。新人のうちは同期として無心に助け合うことができても、昇格や昇進などで差がつき始めると心穏やかでなくなり、疎遠になってゆくことが少なくありません。「論語」によると突き合ってもよい友だち(益者三友)とは正直な人、誠実な人、博識な人のいずれかだそうです。
 逆に突き合うべきでない人(損者三友)についても「論語」は言及しています。それによると、相手に対してへつらう人、表面的には柔和でも真心のない人、口先ばかり巧くて心が拗(ねじ)けた人です。「上役にはへつらい、立場の弱い人には威張る」などという話をよく耳にしますが、友だち選びにもある程度の時間と冷静な観察が必要です。単に馬が合うかどうかだけでなく、社会人らしい複眼的な第2第3の視点をもってじっくり構えて臨むとよいでしょう。ここでも焦りは禁物です。

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