■エコ--新釈カタカナ語2009/06/27

 エコノミー(英語:economy、経済性重視)なのかエコロジー(英語:ecology、環境負荷軽減)なのか、正体がよく分からない和製のカタカナ語。前者であれば景気対策が重要視され、消費の拡大が追求される。後者であれば地球環境への負荷を極限まで減らすことが目標となり、資源の消費は抑制されなければならない。しかしエコポイントだとかエコ減税と呼ばれるものを見ていると国民の購買意欲を刺激し、一層の消費拡大を図る施策のようにも見えてくる。大型の液晶テレビに買い換えてエコポイントを稼げばテレビをつくるための資源は消費され、テレビを見る時間が増えれば電力の消費も増える。貯まったエコポイントを使えばそれはそれでまた新たな消費に繋がる。エコ減税を利用してクルマを買い換えればクルマをつくるための資源は消費され、燃費がよいと乗り回せばガソリンの消費も増えてゆく。どこがエコロジーなのか分からない。

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