○無駄花(2)--夏野菜2009/07/06

 今日の写真は7月2日の南瓜とは別物だが同じく雌花である。真上から覗き込むように撮影した。中央に見えるのが雌しべである。好天に恵まれ運良くハチが飛んでいれば、雌しべの中に雄しべの花粉が落ちて受粉は成功するだろう。そうなれば、この筒型の底部は7月3日の写真に写っている、出臍(でべそ)のような突起状に変わる。大きな出臍の南瓜もあれば普通の臍の南瓜もある。
 しかし開花時に雨が降るのは困る。この花には雨水こそ溜まっていなかったが、マルハナバチの飛来が少ないと気を揉んでいるところへ雨が降り出してはまさに弱り目に祟り目だ。泣きっ面にハチでもいいから来て欲しい。そうでないと私も無駄花になりかねない。せっかく築き上げた人間さまの信頼を裏切ることになる。無駄花の仲間入りはしたくない。
 と、今日は昨今の雌花の気持を代弁してみた。人間界でも最近は「娘がいい、子どもは女の子に限る」と宣(のたま)う親御さんが多いとか。だが娘の側にしてみれば、それはそれで自分の老い先まで考えたら手放しでは喜べない気分だろう。(つづく)

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