◎都会の田圃(3)2009/07/08

 田植えが終わったばかりの田圃に朝日が射し始めました。夏至を過ぎたとはいうものの日の出は4時半頃、周りを小高い丘に囲まれたこの田圃にも5時前には日が当たります。そして夕方7時少し前までずっとお日様の恩恵に浴しています。この豊富な日照時間が稲の成長に大きく関係しています。山里では精々10時間かそこらですから、その差は歴然としています。
 しかし米の味となると、単に日照時間が長いだけでは無理なようです。昼と夜との寒暖の差が米の味をつくると聞いたことがあります。新潟県魚沼産のコシヒカリの旨さは寒暖の差に加えて、水の良さと信濃川が時間を掛けて築いた肥沃な土地が寄与しているそうです。この辺りの水は決して悪くはないでしょうが山の上まで住宅が建つ時代です。昔のような水質は望むべくもありません。それに寒暖の差も期待できません。それでも田圃が守られ、潤いのある風景が残って欲しいと願っています。

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