■末期的--新釈国語2009/07/09

 ある事柄がそれの消滅、死滅、崩壊などを予想させるに十分な状態にあること。それまで勢いのよかったものが見る影もなく衰えて、もはや手の施しようがない状態に変わることをいう。企業の場合は単に売り上げが落ちるだけでなく、商品に対するクレームやリコールが頻発する、手抜き工事が発覚する、品質偽装が露見する、脱税や粉飾決算が発覚する、役員などの不祥事が相次ぐ、内部対立が露呈する、新商品もないのに急に広告や宣伝が増えるなど企業活動の崩壊を予想させる多くの不正常な事件が伴う状態を指す。政党の場合も支持率の低下や単なる不人気だけでなく、目立ちたがり屋の議員が増える、新人議員がわあわあ騒ぐ、党内抗争が始まる、役員の不祥事が続く、幹部同士の足の引っ張り合いが始まる、幹部の発言がころころ変わる、予算のばらまきに力を入れる、タレントや有名人候補の担ぎ出しに熱が入るなど普段とは異なる終末期に特有の症状が顕著になった状態をいう。

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