こぶし・拳・辛夷(2) ― 2009/03/25
しかも漢名の辛夷(しんい)は植物名というには疑問が残る生薬の名称である。花の名前というよりも開花前の未だ蕾の状態にあるものを指す漢方での呼称である。それに辛夷と呼ばれるのはこぶしの蕾に限らない。モクレン科(学名 Magnolia)の多くの花々が蕾のうちに摘み取られ乾燥されて、鎮静や鎮痛などの薬効をもつ生薬・辛夷として漢方薬や医薬品原料などに供されている。
実は手の指を握り締めた形である拳が具体的に何を指すものかも釈然としない。例えば「広辞苑」には「葉に先だってにぎりこぶしを思わせる蕾をつけ」とあるが、これはまさに上述の生薬に利用される蕾のことであって、その形をもって拳の由来とする説明には無理がある。
似たような説明でも、まだ「ほころびはじめは赤児の拳を連想させる」(平凡社版俳句歳時記)の方が増しである。赤ん坊が所謂「にぎにぎ」をして少しだけ指を開くと、これが咲き始めたばかりの花びらに似ている気もするからだ。だがこの状態は手のひら(掌)と称すべきものであって、5本の指全部が折り曲げられた状態を示す拳のことではない。それにこの説明は、こぶしの花びらが6弁であることを忘れている。
実は手の指を握り締めた形である拳が具体的に何を指すものかも釈然としない。例えば「広辞苑」には「葉に先だってにぎりこぶしを思わせる蕾をつけ」とあるが、これはまさに上述の生薬に利用される蕾のことであって、その形をもって拳の由来とする説明には無理がある。
似たような説明でも、まだ「ほころびはじめは赤児の拳を連想させる」(平凡社版俳句歳時記)の方が増しである。赤ん坊が所謂「にぎにぎ」をして少しだけ指を開くと、これが咲き始めたばかりの花びらに似ている気もするからだ。だがこの状態は手のひら(掌)と称すべきものであって、5本の指全部が折り曲げられた状態を示す拳のことではない。それにこの説明は、こぶしの花びらが6弁であることを忘れている。
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