■与党惚け--新釈国語2010/01/30

 政党や政治家が長期にわたり政権の座に就いていたため、選挙で大敗北を喫して野党の座に転落しても相変わらず与党風を吹かすなど政権与党時代の発想や行動様式が抜けきれないことをいう。具体的には次のような事例が惚けの進行を象徴する症例として指摘できる。

1.国会議事堂内における政党控室などの場所や広さに固執する。
2.霞ヶ関の官僚や報道陣に対し従来どおり横柄な口を利く。
3.業界団体に対し従来どおりの関係を迫ったり国政選挙での協力を強いる。
4.陳情に現れない自治体の首長や地方議員に嫌みを言ったり怒鳴りつける。
5.存在意義を失った派閥の長に固執し、派閥の長として親分風を吹かせる。
6.党運営を従来どおりの年功序列で進めようと画策する。
7.党の財政事情を無視して高級料亭での会合を重ねる。

 なお以下の事柄はいずれも与党惚けとは無縁の症状である。これらのほとんどは所属の議員に政治家としての資質または能力が不足して起こる問題ではないだろうか。何もかもひっくるめて惚けのせいにするのは感心できない。人間の老化と同じで、党そのものの寿命が尽きつつあることの証拠と言えるだろう。

1.野党転落の原因を探ろうとしない。
2.どうすれば党の再生が図れるか考えようとしない。
3.国会の代表質問で他の野党に負けない質問をすることがない。


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