○白梅日記08 ― 2010/01/12
今日は丸一日、お日様の顔を拝むことなく過ごしました。朝から曇り空が続き、そろそろ真南にお日様の影でも見えないかと思って顔を上げると、冷たいものが頬に当たりました。雨粒でした。明日は思いっきり咲いてみせるぞと意気込んでいた近くの枝の姉花は、雨粒を美味しい美味しいと舐め回すのに忙しそうでした。
私の記憶では確か寒の入りの朝、まだ暗いうちにほんの少しだけ降ったことがあります。今日はそれよりは長く降り続きました。お陰で全身に化粧水を振りかけたような瑞々しい気分に浸ることができました。これが人間でいうところの潤いでしょうか。今夜は皆、豊かな満ち足りた気分で眠りにつけそうです。
梅ひらくこころの起伏しづかなり 広瀬直人
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