○白梅日記11 ― 2010/01/15
お気づきでしたか、昨日から少しずつ日の出が早くなっています。日の入りはすでに先月の半ば辺りから徐々に遅くなっていますから、これでまた昼間の時間が確実に延び始めたのです。まあ時には寒の戻りもあるかも知れませんが、その時はその時でしょう。今日も一日よく晴れました。午後には南西の風が吹き、だいぶ気温も上がりました。
兄姉弟妹と「冬はもう終ったようなものだ」と話し合っていたら、異国には「冬来たりなば春遠からじ」と詠んだ詩人がいると、通りすがりの人が教えてくれました。寒中のような逆境に遭遇しても決して諦めず、何事も後ろ向きに考えるのでなく、春はまた必ずやって来ると信じて、希望を胸に、いつも前を向いて生きてゆきたいものです。私たちも遅いとか寒いとか色々言われたり感じたりしても、いつも夢の中に出てくるのは咲き揃った白い花びらいっぱいの枝と、その枝にたわわに実った大きな丸い、粒の揃った青梅の姿です。
それから先ほどの異国の詩に関心のある方は是非、カナダはトロント大学図書館の下記のページにアクセスしてみてください。著名な詩の原文と詳しい解説に触れることのできる便利なサイトです。この詩 "Ode to the West Wind"(西風の頌歌)も紹介されています。「冬来たりなば…」は詩の最後70行目に登場します。全文暗誦できたら素晴らしいでしょうね。
http://rpo.library.utoronto.ca/poem/1902.html Percy Bysshe Shelley (1792-1822)
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