◆政権交代の意味2009/09/04

忘れてはいけないこと(3)

 これらのやり方を変え官僚など一般公務員の都合ではなく、税金を払う側の都合や希望に添うよう改めることが本当の政権交代です。だから勝利の美酒に酔いしれた人も、思わず小躍りして喜んだ人も、決して有頂天になってはいられないのです。新内閣ができれば、すぐに来年度予算の本格的な編成を始めなければなりません。今年度予算の凍結や見直しも必要になるでしょう。それらの作業がどんな手順で行われるか、そのとき誰がどんな抵抗をするかよく見ておくことが大切です。サボタージュ(表向きはじっくりと念入りに時間をかけ非常に慎重に丁寧に仕事をしているように見せかけること)にかけては筋金入りの強者揃いです。随所でこうした特技を発揮し、裏技を駆使して抵抗することでしょう。そうした行為を余さず見抜き、それが国民に対する背信行為だということを知らしめなければなりません。全てを新しい政権与党に委せ、監視はマスコミに委せてテレビの前に座っているだけでは官僚や落選した政治家達の思う壺です。
 事実は小説より奇なりと言いますが、戦国ドラマや赤穂浪士の物語に負けない新与党の政治家達と官僚達の鬩(せめぎ)ぎ合い・葛藤が始まるはずです。これまでのドラマと違うのは、その帰趨や勝敗が生活に直接跳ね返ってくることです。貴重な一票をマスコミの玩具(おもちゃ)にされた人も、普段テレビの視聴率稼ぎに踊らされている人も、今度ばかりは自分の生活がかかっていることを思い起こす必要があります。「一度やらせてみよう」などという思い上がりで眺めていると、まんまと出し抜かれてしまいます。誰が出し抜こうとするか、どんな手を使うか、それが官僚なのか、財界なのか、これまでの政権党なのか、それとも新しい政権党の誰かか、マスコミはどんな目潰しを使うか、よくよく見極め、必要な後押しをすることはもちろん、次の選挙に向けてしっかり覚えておく必要があります。そこまでして初めて政権交代が私たちの暮らしに近づいてくるのです。(つづく)

 写真はスイフヨウの花です。前に紹介したムクゲの仲間です。いずれも晩夏から初秋を彩る秋の花で、夜明けとともに咲き出し一日で萎んでしまう点も共通しています。異なるのは、スイフヨウが刻々と色を変えてゆくことです。翌日目にするのは、前夜のうちに紅色に染まり萎んでしまった哀れな姿です。朝方は純白に近く、徐々に紅色が現れてくるから不思議です。写真の花の撮影時刻は午前11時09分です。画面の右上に小さく半分だけ写っている紅色が前日の花です。なお朝方の撮影分は明後日6日に「朝のスイフヨウ」と題してお目にかける予定です。お楽しみに。

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