■全員野球--新釈国語2009/09/22

 チームのメンバー全員が一丸となって相手と勝負しよう、ということをたとえていう言葉。野球は1チーム9人ずつが2つに分かれて闘う球技である。しかし攻撃に際して実際に打席に立つことができるのは打順が回ってきたメンバーのみである。首尾よく出塁できれば引き続き攻撃に参加できるが、アウトになればベンチに下がらなければならない。多いときは8人、少ないときでも5人は攻撃に参加ができない仕組みのスポーツが野球である。これに対して全員野球は、そんな場合でもベンチから声援を送るとか、次の打者に投手の狙い球を教えるとか、相手の投手を野次るなどチームの勝利を目指してそれぞれ精一杯の努力を傾けようとすることをいう。最近は正選手に選ばれなかった補欠の選手や補欠にも選ばれなかった野球部員など、味方チームの範囲をより広く捉えて用いられることもある。
 なお政界用語として使われる場合、選手の範囲は与党にあっては閣僚や閣僚に準ずる人々、副大臣、政務官、衆参両院の正副議長や正副委員長、党執行部に選出・指名された人々であり、これらの範囲から漏れた人々を含めて一丸となることが本来の全員野球の意である。一方、野党の場合は一般に規模が小さく選手に漏れる人の数もそう多くないため、全員野球が意識される機会はあまりない。難しいのは規模が中くらいの場合であり、2009年夏の民主党政権誕生はこの中くらいの規模を無難に乗り切った結果だと見ることができる

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